Play Review

 

当然だが一人プレイ。

初回はギリギリ1000匹を達成。

というわけで今回は記録更新を狙う。目指すところは7000匹。

 初手は「産めよ」「嵐」「統率」「過密」「地に満ちよ」

 

「地に満ちよ」は1ひつじが好きなだけ置けるので、最序盤は3ひつじを作るために有用で、以降は「嵐」や「落石」をいった『頭数を減らす』カードの対策となる。1ラウンド目で初手に欲しいカードのひとつ。というわけで一瞬で所狭しと1ひつじが並ぶ。メェメェ♪

 次のドローは「メテオ」。これは場のひつじカードを3枚減らす効果だが、一回炸裂するとゲームから取り除かれる。2ターン目にして地球に落下した隕石は3匹のひつじを巻き込んだ。めぇめぇ…

 3匹には悪いが滑り出しは好調だろう。もう以降のラウンドにはメテオは降らない。ホーリーも必要ない。しかし次に山札から現れたのは「シェフィオン」!

 

 

 シェフィオン【名詞】

 一年に一回「悪いひつじはいね~か~」と平和な野原に火の七日間をもたらす魔人。近所のおじさんが扮していることが多い。尚、彼が来た後はひつじ一匹残らないため、PTAからは「子どもに見せたくない魔人No.1」という不名誉な称号を授与されている。

<例文>やーいやーい、お前のとうちゃんシェーフィオン!

【形容詞】シェフィオな 【動詞】シェフィオる

【類義語】巨神兵、神の怒り、悪徳密猟布団業者

以上 広痔苑より引用

 

 というわけだ。要は使ったら負け決定である。初回プレイ時には何かの間違いかと思ったが、次に「牧羊犬:手札を1枚捨てる」を引いたので納得。牧羊犬が魔人を追い払った。あまりのこの犬の頼もしさに、世界三大名犬が、ハチ公、パトラッシュ、シェフィの牧羊犬、として認定されたほどである。

 話は逸れたが、この『絶対使えない』カードの処理方法は『捨てる』か『ゲームから追放』のどちらかだ。追放してしまえば以降のラウンドでは悩まされなくるため、少しゲームが楽になる。できれば犬で追い払うよりも「対策ひつじ:手札を1枚追放する」で処理したい。

 しかし、そんな願いも空しく、「対策ひつじ」どころか「牧羊犬」も来ない。手札に溢れかえる「狼」「疫病」といった悪影響カード。ひつじの数は一進一退。ラストから3枚目で待望の犬。その犬で狼を追い払い、ラスト2枚を引くと「対策ひつじ」「落石」。遅いわー!とりあえず「シェフィオン」は「対策ひつじ」にて地中深く封印された。終了時は10101の計211ラウンドとしてはまあまあかな。

 

 

 次の手札は「増やせよ」「霊感」「疫病」「黄金の蹄」「地に満ちよ」

 

 出来ればこの手番に最低でも100ひつじのカードは出しておきたい。というのも、数をまとめるためのカード「統率」は2枚しかないので、「万能ひつじ:対象のカードコピー」を使わずに1000ひつじカードを出すためには、この100ひつじまで出しておく必要があるからだ。

 しかしこの「統率」をなんと2枚とも早い段階で引いてしまう。できれば手札の圧迫になるので1枚ずつ来て欲しかった。さらに「狼」「落雷」といった凶悪なカードが手に溜まる。なんとも首が回らなくなって、勢いよくひつじを増やすことができない。対策カードはまた下の方、「万能ひつじ」もラストというおまけつき。最後は「黄金の蹄」の連発(1枚はコピー)にて100×3の計300で終了。まあギリギリ目標はいったかな。

 

 最後は「産めよ」「嵐」「統率」「増やせよ」「万能ひつじ」

 

 最も欲しかった「統率」があり、初手にて300ひつじを作成。「産めよ」も連発で300×3に。しかし、300×33となったところで「嵐」「繁栄」「万能」「過密」「暴落」。悪影響カードで、どうしても300ひつじカードが減ってしまう苦しい展開。止む無く「万能」で「繁栄」をコピーし100ひつじを溢れさせる。彼らが「嵐」や「暴落」を受けている間になんとか1000ひつじ作成。だが、最終ラウンドで最も貴重な「繁栄(コピーだが)」を100ひつじを増やすために使ってしまっていたため、ラストスパートが出来ず。「産めよ」「繁栄」「黄金の蹄」で1000×66000匹まで。残念。

 

 

 悔しいので泣きの一回。

 

 初手は「万能」「落雷」「メテオ」「黄金の蹄」「霊感」

 

むむ、今度は厳しい。しかし「霊感:山札の好きなカードを手札に加える」が救いか。「霊感」にて「地に満ちよ」を引き、「メテオ」と「落雷」をさばく。だが今度は複数の「産めよ」が手札を圧迫する。まずは「統率」にて3以上を作ってから使いたい。しかし山札から「シェフィオン」さんもこんにちはしてきて、もはや犬でシェフィオンを追い払うしか無くなってしまう。シェフィオンの声が聞こえる。『覚えておけ、ひつじに悪の心がある限り私は何度も甦るのだ!』と。ラストも「過密」「疫病」を使用せねばならず、10×1のわずか10匹。幸先が悪い…

 

 

 次の手札は「産めよ」「暴落」「牧羊犬」「シェフィオン」「万能ひつじ」

 

 もうシェフィオン帰ってきた!ひつじガクブルである。かろうじて名犬がいるが、最終ラウンドを考えると、なんとかシェフィオンは『追放』をしておきたい。祈りのドローは「産めよ」「統率」。よし!これで30ひつじカード作成。そしてシェフィオン大魔神も「対策ひつじ」にて追放される。犬は「落雷」を追い払った。この犬は何でも出来る仔である。順調なようだが、実はまだ2枚目の「統率」が出ていない。残り3枚で、中に「統率」があるはず。次の番に「統率」を使用できると格段にひつじが増やせる状態。犬を使った後なので手札は3枚、不足分の2枚ドロー!…「落石」「疫病」…なめとんのかー!結局 3分の2で引けなかったため、不完全燃焼の100×31301匹。

 

 

 最終ラウンド「繁栄」「対策ひつじ」「落石」「疫病」「霊感」

 

 くーっ、厳しめだ。真っ先に欲しい「統率」が無い。「霊感」はあるが、出来れば自力でなんとかしたい。群れからはぐれた1匹が「落石」の尊い犠牲になった。そして次のドロー・・・「統率」。きたーっ!!これでまず300ひつじ作成。この時点でフィニッシュを想定。そのために「霊感」で必要なカードは・・・「産めよ」だ!「産めよ」で300×2に。だが、まだ道のりは遠い。しばらくは「暴落」には「地に満ちよ」、「過密」には「対策ひつじ」、「疫病」には「増やせよ」と天災にひたすら耐えるmoryさんのひつじ。その間に2枚目の「産めよ」で300×3に。そして、ついにそのときは来た。最後の「産めよ」で300×4、次のドローは待ちに待った2枚目の「統率」!1000匹ひつじ(200匹余り)達成。手札は残り5枚「繁栄」「黄金の蹄」「万能ひつじ」「牧羊犬」「落雷」。

 

 

万能ひつじによってもたらされた広大過ぎる繁栄。最後の天災、落雷が降り注ぐが、守護犬のひと鳴きでかき消された。全ての災厄に耐えたひつじ達は、草原を歩く1匹の羊を目にする。かの蹄は黄金に輝き、踏みしめた足元からは花が芽吹くのであった。ひつじ達は花盛りの楽園の中で嬉しそうに飛び跳ねた。黄金の蹄をもつ羊、彼はこの地上に最初に降り立った一匹だった。ひつじ達の楽園を優しく一瞥した彼は、そのままいずこかへと歩いていき、二度とその姿を見せることはなかった。

 

 

祝!7000匹!!と自分を褒めておしまい、おやすみなさい。

 

Evaluators

私的:3.0点

ゲームとしてはそれほど時間もかからず、準備やシャッフルの手間も少しなので、ふとした時に遊ぶのにちょうどいい。攻略法とか定石は数回やれば定まってしまうが、難しくしたければヴァリアントを考えればいい。このゲームの一番の魅力は、1枚1枚違う羊の絵が非常に可愛く、見ているだけでも楽しいことである。