【榊原清之進 Seinoshin Sakakibara】
正義感溢れる若き同心。
閃5と低めだが、撃7、命7は「夜叉丸」「辰」に次ぐ。さらに特殊能力は『裏向きにしたカードの枚数分を全能力に加える』というもの。要はカードを引いたり、状況カードを確認したり、といった全キャラ共通の能力を行うときに、裏向きにした捨てカードが無駄にならないのだ。この能力は強力で、必要な支度カードを探しながらパラメータも上げていける。もし必要な強化カードが引くなくても、極端な話、いらないカードを全部裏向きにしてやれば全能力+10にまで出来る。
栄光の初成功メンバーの一人である。
【夜叉丸 Yashamaru】
無口だが心優しい浪人。
パラメータはオール8と成敗人中トップ。しかし唯一のバニラでもある。能力的には最も応用が利くので、他の人が相手に出来ない悪党に合わせてチューニングすればいいだろう。
【朧 Oboro】
ミステリアスな芸者。実はカナイ製作所のゲーム『舞星』にも出演している。
能力は、閃7、撃6、命6、となかなか優秀。貴重な戦闘系女性キャラなので「般若のお業」キラーである。
始めた頃、「2丁目の人ではないか」と騒がれたが、よく見たら♀マークが書いてあった。なんて失礼を!成敗されるぞ、俺ら…。
【凛 Rin】
直情的で快活な抜け忍16歳。個人的には最強の成敗人と思っている。
理由1、成敗人中最速の閃9。このゲームはおそらく閃が最も大事。先手が取れることも勿論だが、状況カードには『人質(閃9以下なら成敗失敗)』や『吊り天井(閃12、撃10で成敗人に攻撃)』といった、『閃』がないと問答無用で失敗のカードがある。それらを軽々突破できるのだ。撃6も成敗人中3位であり、「先手必勝」に最も適したキャラなのだ。悪党でも「凛」と同速なのは「乾」のみ。しかし「乾」はその特殊能力(後述)から「凛」がまみえることはないだろう。
理由2、特殊能力『公開済みカードを捨て札にする』。都合の悪いカードは自ら取り除ける。さすが隠密出身である。
理由3、女性。「お業」も怖くない。
敢えて欠点を挙げるなら命:2。『待ち伏せ(全能力-2)』を受けたら即死級である。まあ、命:2のキャラは3人いるわけで彼女だけってわけではないが。
勿論、栄光の初成功メンバーの一人。「典膳」撃破の経歴を持つ。
【辰 Tatsu】
剛腕の板前成敗人。彼の小料理屋が成敗人の情報交換場になっているらしい。
それを反映してか、特殊能力は『状況カードを公開する』と、かなり使い勝手は良い。撃7、命8は成敗人屈指と言ってもいい高値だが、最大の欠点は閃:1。この極端なパラメータは、悪党の状況カードにより成否が決まることが多いので、情報収集は必須だろう。
尚、成敗時のセリフは最もイカしていると思う。
「煮ても焼いても食えねえワルを、見事捌けりゃ御喝采」
【早耳の平次 Heiji “Quick-ear”】
遊び人でヒモ男の情報屋。「早耳」の二つ名に恥じぬ特殊能力『対象の悪党の状況カードを全て確認する』を持つ。これだけ聞くと凄そうだが、実は使うのがかなり難しいキャラである。理由はたった3しかない撃の値。後述の「源斎」も同様に撃に難ありだが、彼は自分で何とかすることが出来る。平次は出来ない。つまり敵の状況を把握しようが、手札がイマイチなら成敗に必要なパラメータを得られないのである。そして、もうひとつ。回想。
忘れもしない、最初に使用したキャラは彼である。
「おお!能力強いじゃん」
歓び勇んで、早速「越後屋」を偵察する平次。そこで彼が見たものは、
『待ち伏せ(全能力-2)』
『待ち伏せ(同上)』
『偽情報(時間-2)』
・・・
結果 平次:閃2、撃-1、命1 (4時間消費)
なんじゃそりゃー!!どんだけ偵察下手糞やねん!!
げ、撃-1て、白魔道士の『いやしのつえ』か!!
全部見ることで「公開時」の効果をモロに受けるのだ。勿論、『警戒(公開時の効果無効)』を使っておけばリスクは抑えられるが、これも使うと合わせて4時間。残り時間で必要な強化を行うのがパラメータ的に厳しいのだ。
別名「早死にの平次」。実は取説には「源斎」は弱いので上級者向け、と書いてあるが、仲間内では彼こそが『最弱』のレッテルを張られている。頑張れクイックイヤー。
【時雨 shigure】
神通力を持つとされる巫女。父は元成敗人の元締めで、その跡継ぎである。
他の成敗人とちょっと毛色が違い、補助的な役割を持つ。何といっても特殊能力『カード1枚を他のプレイヤーに渡す(コスト0時間!)』『カードを3枚引く』が強力。自己完結したこの能力で成敗人チームに安定感をもたらせるのだ。代わりに戦闘力は低そうだが、撃は5と平次を遥かに上回る。閃3が不安ではあるが、そもそも自分自身の能力で『3枚ドロー』という強力なサーチがあるので、パラメータも上げやすい。
強敵を仕留めるためのサポートをして、自分は弱めの敵をしっかり成敗。才女である。
【源斎 Gensai】
エレキテルで怪しいからくりを作るマッドサイエンティスト。成敗時は「強化外骨格:一の甲号」を使用。こんなロボを乗り回して、闇に紛れて仕置きできるのかは、甚だ疑問である。取説には「他の成敗人からの信頼はイマイチ」とか「初心者にはお勧めしない」とか散々な言われ様。
しかし実はそんなに弱くない。確かに能力はオール2と最弱だが、特殊能力『捨て札を手札に加える』、そしてもうひとつ『戦闘時に裏向きのカードの時間の合計を、撃、命に加える』。そう時間分加わるのだ。前述の拾う能力も生かせば、他の人に時間4とか5のカードを捨ててもらうことで強化に繋がる。結構簡単に2ケタ強化くらい出来てしまうのだ。こう書くと強そうだ。しかし、ここ注意。『撃、命に』。・・・あれ『閃』は?ということでこの強化方法では閃は2のまま。ということで爺ちゃんの課題は、閃を上げること、または命をすっごく上げること、となる。やや使いづらいかもしれないが、平次よりは強いと思う。
なんと栄光の初成功メンバーの一人。
【野上典膳 Tenzen Nogami】
悪逆非道の限りを尽くす代官。頭脳明晰なうえ武芸にも優れている。言わずと知れた「最強最悪」の悪党である。
まずは圧倒的なステータス。閃7、撃9、命9、であり総合値は全キャラトップ。さらに状況カード枚数が6枚と2番目に多い。只でさえ強いのに…。しかし、まだある。こいつの成敗を最も困難にする理由『この悪党は8時間以内でしか狙えない』。能力高い、カードは多い、時間はない、の三重苦。相手にするには周りのサポートは必須であろう。
【青柳宗重 Muneshige Aoyagi】
奉行所の実権を握る野心家。謀略にて政敵を葬りさってきた。
根っからの悪党なので『勝利条件変更を受けない』。まあ、これはどっちかって言うと、成敗人に有利に働くので良い。善人であるわけがない、病の伴侶もいない、とのことで遠慮なく切り捨てにいけばいい。
【乾 八郎 Hachiro Inui】
悪人御用達の用心棒。剣の道にしか興味なく、誰であろうが容赦なく斬り捨てる。
状況カードは最少のたった3枚。しかし恐らく2番目に手強い悪党。特殊能力『必ず攻撃を行う』のせいだ。撃の初期値も「8」と決して低くない。カウンターでやられては元も子もないので、相手にするにはかなりの「命」が必要だろう。このゲームの有効戦術『先手必勝作戦』が通用しないので、最強の呼び声高い「凛」が唯一不得意にする相手。逆に向いているのは「辰」や「夜叉丸」。「閃」は無視して鍛えていくことになるのだが、実はここにもまだ落とし穴があるのである。これに関しては後述の『名成敗』にて。
【越後屋総兵衛 Soubee Echigoya】
説明不要の苗字。
金にモノを言わせて、集めた「状況カード」は悪党最多の7枚。戦闘力はそこまでではないが、7枚もある「状況カード」が何を起こすか分からない。内容によっては相当の強敵となる。ある意味、最高のドラマメイカー。勿論『名成敗』にて。
【法海 Houkai】
パワーファイター悪徳詐欺坊主。
能力は閃2、撃10、命10、と「辰」タイプ。しかし、敵で唯一のバニラでもある。まず先手は取れるだろうから、撃が必要値まで上げられるかがポイントだ。
【般若のお業 Ogo, the Hannya-Tatooed】
権力者の愛人にして、色町の裏の支配者。背中には般若の刺青。
一言でいえば「凛」タイプ。閃8、撃5でこちらの『後手必滅』を狙ってくる。さらに『男性キャラが相手だと全能力+2』であり、閃の基本値は最速の「10」となる。状況カードも5枚となかなか多いので、「番犬」や「短筒」といった「閃」「撃」が上昇するカードがあると何もできずに負けたりする。
この「お業」を加え、「典膳」「乾」「越後屋」がこのゲームの四天王だろう。
【山犬の甚五郎 Jingoro, the wild dog】
ちんぴらの親分。しかし彼も所詮使いっぱしり。
親分なだけあり『ちんぴらによる能力修正が3倍』。状況カードは4枚配置でき、全カードの7分の1が「ちんぴら」。まあ、「ちんぴら」では「閃」は上がらない。3倍能力の赤い「ちんぴら」甚五郎専用、になった所でそこまで大したことはない。
【滝本道元 Dougen Takimoto】
違法な薬物を取り使う医者。町人は実験体で、ドーピングもお手の物。
能力は閃3、撃1、命1、と最低クラス。「源斎」ポジション。しかし特殊能力は『能力修正は全て2倍』。2分の1は敵を強化するカードなので、カードの出方によって大きく強さが異なる敵である。マイナス修正も2倍なので「遊興」1枚が即死級なのもご愛嬌。